負担やストレスを軽減する方法とは

24時間休みがないのが介護です。親の介護を全て自分1人だけでやろうとすると、体力的や精神的に限界を迎え、いずれ介護に疲れ切ってしまいます。介護の負担を軽減するためには、家族でチームを組み、大まかで良いので介護の役割分担を決めることが大切です。食事作り、洗濯、買い物、お金の管理、サービス事業所のやり取り、病院の付き添いなど、分担できることはたくさんあります。兄弟同士で何をできるか話し合い、介護の負担が1人に集中しないようにしましょう。

負担を軽減するためには、介護保険サービスなどの公的なサービスを利用することも有効です。住まいの市町村で要介護認定を受け、ケアプランを作成すれば通所介護サービスやショートステイ、訪問介護などの介護サービスを活用できるようになるかもしれません。在宅介護でずっと寝かせたままだと、その人の身体の機能も衰えやすくなります。介護のプロに任せた方が良いことは、素直にまかせるということも必要です。デイサービスや介護老人保健施設など、リハビリに力を入れている施設を利用すれば、日常生活の自立のための機能維持や機能回復を目指すことができるはずです。自分の仕事が休みの日に介護保険サービスを利用すれば、休息の時間を作ることができます。暴発してしまう前に、介護と少し距離を置くということも大切です。友達と遊びに行ったり、映画を見に行ったり、美味しいものを食べに行ったり。短時間でも自分の時間を作ることが、介護を長く続けていくためには不可欠でしょう。